介護現場に多い「バーンアウト」対策マニュアル

バーンアウトの予防法「相談相手を作る」

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意識して相談相手を作る

1人で抱え込まない

医療・福祉業界で働いている人はバーンアウトを起こしやすいといわれていますが、それはバーンアウトの根底にあるストレスを発散できず抱え込んでしまうことが多いからです。なぜストレスを抱え込んでしまうのか、それは置かれている環境が大きく関係しています。
医療・福祉業界は慢性的な人手不足に陥っています。特に介護士は急速に高齢化が進行していることもあり、多くの施設が人手不足に悩んでいます。そのような状態では職員全員が業務に追われているため、介護のやり方に迷っても誰かに質問することはできません。相談できず、いつまでも「どうすればいいのかわからない」という悩みや不安を抱えてしまうため、それがストレスとなりバーンアウトを引き起こしてしまうのです。そうならないためにも気軽に悩みを相談できる環境を作ることが大切です。

1人で抱え込まない

第三者に相談する

不安や悩みを自分で解決しようとする姿勢はとても大切です。しかし、1人で問題を抱え込んでいるとかえってストレスが溜まり精神的に追い込まれてしまいます。同僚や友人、上司など第三者に相談してみましょう。問題を客観的に見てアドバイスしてくれるので自分1人では気づけなかった本質も知ることができます。

第三者に相談する

相談窓口の重要性

介護士は仕事柄、多くの悩みやストレスを抱えやすいため、気軽に相談できる環境を整えておくことが大切です。しかし、すべての職場に相談窓口が設置されているわけではありません。相談窓口が設置されていない職場もありますが、そのような職場は相談窓口がある職場に比べて仕事上の悩みを抱えやすいといわれています。公益財団法人介護労働安定センターが行った調査でも職場に相談窓口が設置されていない介護士のほうが仕事に対する悩みや不安、不満を多く抱えていることがわかりました。
職場に相談窓口がない場合は外部の窓口を活用することをおすすめします。職場の相談窓口には話しにくい給与の不満や経営層の管理能力に対する悩みも気兼ねなく相談できます。具体的にアドバイスしてくれるので悩みの解決やストレス解消に向けて一歩踏み出すことができるでしょう。
相談窓口はいくつかありますが職種や悩みの種類、相談可能な時間帯は1人ひとり違います。自分の状況に合わせて最適なものを選びましょう。当サイトのおすすめは厚生労働省の相談窓口「働く人のこころの耳相談」です。介護士に限らず、メンタルヘルスや過重労働による健康障害に悩んでいる人の相談を広く受けつけています。

相談窓口の重要性

環境を変えるのも良い方法