介護現場に多い「バーンアウト」対策マニュアル

バーンアウトの予防法「栄養バランスの整った食事を意識する」

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バランスの良い食事を摂る

食生活を見直してみよう

健康を維持するにはバランスの良い食事が大切だといわれていますが、バランスの良い食事とは一体どのような食事でしょうか。バランスの良い食事を摂るために押さえておきたいポイントなどもまとめていますので、食生活の見直しにぜひ役立ててください。

食生活を見直してみよう

「バランスの良い食事」とは

バランスの良い食事といっても、年齢や個々の生活スタイルによって理想的な栄養素の摂取量は異なります。そのため、厚生労働省では国民の健康保持や増進、生活習慣病の発症・重症化の予防のために科学的な根拠に基づいて栄養素の摂取量を年齢や性別ごとに設けています。これを「日本人の食事摂取基準」といいますが、この基準を満たした食事がいわゆる「栄養バランスの良い食事」です。
基準は、エネルギー・タンパク質・4項目の脂質・2項目の炭水化物・13種類のビタミンとミネラルから設定されていますが、栄養素でいわれてもピンとこないかもしれません。簡単にいうと、栄養バランスの取れた食事とは主食・主菜・副菜の揃った献立のことです。主食とはご飯やパン、麺類などエネルギー源となる料理のことで主菜は肉や魚、大豆製品のようにタンパク質を多く含む料理、副菜は野菜やきのこ、海藻などビタミンやミネラル、食物繊維を多く含んだ料理のことです。この主食・主菜・副菜を揃える意識を持って献立を組み立てるだけでも栄養バランスのとれた食事に一歩近づきます。

「バランスの良い食事」とは

食べ方の癖も意識してみる

栄養バランスの良い食事は主食・主菜・副菜の揃った献立が基本ですが、ミネラルやビタミンなどすべての栄養素を満たすのは容易ではありません。なぜなら、それぞれ食べ方の癖があり、料理の量に偏りが出るからです。例えば、ご飯やパンなどの主食の分量が多めになる、好き嫌いが多く購入食材が決まっているためいつも同じようなメニューになる、など食べ方に癖があるとどうしても偏りが出てしまいます。食べ方の癖を見直し、栄養バランスを整えることも意識しましょう。

食べ方の癖も意識してみる

タンパク質は複数の食材を組み合わせて摂ろう

献立を考える時は「お肉でハンバーグにしよう」など主菜から考える人がほとんどでしょう。栄養素だけではなく同じメニューが続かないよう工夫するためにも主菜から考えたほうが献立を組み立てやすいからです。
ひとつの食材だけで主菜を作っても問題はありませんが、さまざまな食材を組み合わせて作るとタンパク質だけでなくミネラルやカルシウムなどより多くの栄養素を簡単に摂取することができます。ただし、複数の食材を組み合わせると摂取するタンパク質の量も増えることになるため、自分に合ったタンパク質の量を事前に把握し必要以上に摂取しないように注意しなければなりません。

タンパク質は複数の食材を組み合わせて摂ろう

環境を変えるのも良い方法